手元供養とは
手元供養とは新しい供養のかたちです。
●手元供養とは
故人を供養する方法は従来、お墓など 遺骨を保管してある場所へ命日や法事など特定の日に親族が出向き、あるいは自宅に置いた仏壇に位牌を置いて日常的に、お供えしたり香を焚いたりして手を合わせる、という方法が一般的でした。
つまり、供養する場所と供養するやり方が、一定の慣習や宗教儀礼に沿って行われてきたといえるでしょう。
しかし、核家族化などで親族が離れ離れに暮らし、お互い付き合いが少なくなり、命日や法事に集まることが難しいケースが増えています。
都市部ではお墓を用意すること自体が難しかったり、マンションなど仏壇を置くスペースがない住まいも少なくありません。
ご自身が無宗教であるといったことから、伝統的な供養のやり方にこだわらない散骨や樹木葬を希望するという人もいらっしゃいます。
そうした場合に、故人の遺骨の一部を「手元」に置いて、自由な形で「供養」することを手元供養と呼び、広く受け入れられるようになってきました。
●どんな場合に適している?
手元供養を実際に行われている方は様々ですが、例えば次のようなケースをよく聞きます。
「お墓が遠方にあり、なかなか行くことができないから」
「自宅に仏壇を置く場所がないから」
「故人を身近に感じることで、寂しさを紛らわせたいから」
「普段の生活の中で霊を慰めたいから」
「いつも身近で見守っていて欲しいから」
「身近に手を合わせる場所がほしいから」
「思い出の場所を一緒に訪ねてみたいから」
同じような悩みや希望をお持ちの方はぜひ、手元供養をご検討いただきたいと思います。